ブルワリー訪問ブログ Vol.2 in ニューヨーク:Chelsea Craft Brewing Company
ブルワリー訪問ブログ in ニューヨークVol.2:
Chelsea Craft Brewing Company
住所:463 East 173rd Street, Bronx, New York Between Washington and Park Avenues
最寄駅:174-175 st Station (地下鉄B線、D線)
ホームページ: http://chelseacraftbrewing.com/
※Part 2になります。Part1を読んでない人は是非Part1から読んでね!
各SNSではここで紹介しきれなかった写真もいっぱいアップしてますので是非チェックしてみて下さい!
『ゴールデンエール5%(Checker Cab Blonde Ale)だ。EASY DRINKING BEERだろ?アメリカのスタンダートエールはだいたい5%だ。飲みやすいだろ。そうだ、いい物を見せてやる。この自慢のタップハンドルを見てくれよ!』
『めっちゃニューヨークカラーですね!』
『サミュエルアダムスみたいな大手のタップハンドルの隣だったとしてもこの色はめっちゃ目立つんだぜ?日本でもこんなハンドルはあんのか?』
『あんまり見ないですね。日本ではタップの銘柄がころころ変わるのでなかなかメーカーのタップハンドルは見ないです!』
『なるほどな。次はこれを飲んでみろ、サンセットレッドエール5.4%だ。とても綺麗な赤色だろ。キャラメリーゼしたモルトを使っている。ベストアメリカンアンバー賞を受賞した作品だ。』
『すっごいモルティーですね!香りも味もはっきりわかります。』
『そうだろ!最近はホッピーに偏りがちでボディーがないテイストの風潮が広まっているが、このビールは違う!モルトがグラスにくっつきそうなくらいモルティーだろ?』
『(その表現面白い)そうですね!とってもしっかりしている印象です。ホッピーと言えば、PatさんはなんでIPAが人気なんだと思いますか?』
『ノーザンパシフィックコースト(オレゴン州、ワシントン州あたり)は世界的に見ても有数のホップの名産地だ。そこのホップは香り、苦味が共に強い。当然そのホップを使ったビールは香も強く、当然苦味もつ強くなる。90年代半ばはアンバーエール、ペールエールが主流だったんだが、ちょうどその頃から若者がさらなるホッピーテイストを求め始め、大量に入れるようになったんだ。結果味が台無しになることも少なくない。だから俺たちはそれぞれのビールのスタイルの伝統にしっかり基づいた醸造をいつも心掛けているのさ。』
『まさに、匠!』
『次はこのアメリカンIPAを飲んでみろ。ホップエンジェルIPA6.5%だ。俺のIPAはまず口に入れた時にモルティーさがあり、その後にしっかりホップの味がじわじわと出てくる。』
『本当ですね!最初から最後までホッピーで終わっちゃう感じではなく、ちゃんとモルティーさも感じられます。ボディもしっかりしています!』
『ははっ!ありがとよ!ここではホップは丸ごと使う。西海岸では有名だがホップジャケットという器具を使っているんだ。まぁ紅茶のティパックのホップバージョンみたいなもんだ。製造の最後の段階でビールがまだ熱いうちにぶち込むのさ。』
なるほど。。。。!!すみません!いつも間にかこんなに頂いてしまって、、、。必ず飲み切るので笑』
『はは!まぁ無理すんなよ。笑』
『でも本当に全部おいしいですね!もっとたくさんビールの味を表現する英語を知ってたらいいのですが^^;こだわりが感じられます。』
『俺たちの一番大切にしていることの1つは“スタイルにどこまでも従順であること”だ。決してぶらせない軸を必ず持っている。第二次大戦中には生鮮の材料っていうのはものすごく入手が難しかったんだ。そしてビール造りに米を使い始める。これがライトなビールが生まれ始めたきっかけだ。禁酒法の前は生鮮な材料を使っていた。特にニューヨークではな。何てったってニューヨークだけで160のブルワリーがあったんだぜ?地域との結びつきだって今よりよっぽど強固な物だった。』
『なるほど。だからこんだけ飲んでも1つ1つの味をはっきりと覚えていられるわけですね。ライトビールの歴史背景も初めて知りました!Patさんとクラフトビールの出会いは何だったんですか?』
『1980年代後半にブルワリーに行った時にすごい興奮したのを覚えている。バイオケミストリーの学位を持っていたからな!そこからどんどんのめり込んでいったよ!はははっ!』
『最後に日本のクラフトビールについてはぶっちゃけどう思いますか?』
『まず日本食は大好きだぜ!日本のビールへの印象は正直アメリカの大手の味を彷彿させるものが多いな。どうしてもラガーで似ているからな。俺はエールタイプの方がやはりどうしても個人的に好きだからな。もちろんラガーが嫌いってわけじゃない。暑い日には軽くて冷たいラガーののどごしは俺も大好きだ!』
『(何か気を遣わせてしまったような)なるほど!ありがとうございます!』
まとめ
4,000以上のブルワリーがひしめき合うアメリカ。様々な形で新しいビールが日々生まれる環境だからこそ、伝統的なビールのスタイルに従順に醸造する。極寒のニューヨークの中で燃え滾る職人魂に触れた気がしました。ニューヨークにお越しの際は是非足を運んで見て下さい!
タップルーム営業時間(2016年3月7日現在)
水-木: 12:00~20:00
金-土: 12:00~22:00
日: 12:00~20:00
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・SHARKINATOR WHITE IPA 徹底レポート!
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